投資の基礎2026-06-21

複利と長期投資:時間がお金を増やす仕組み

複利と単利の違い、72の法則、時間・利回り・再投資が資産に与える影響、そして複利を削る要因(手数料・税金・インフレ)を整理しました。

投資で最も強力な力は派手な銘柄選びではなく、複利と、それが働く時間です。長く見るほど、複利は直感を超えていきます。

複利とは何か

  • 単利は元本にのみ利息が付きます。100万円に年10%なら毎年10万円。
  • 複利は「利息にさらに利息」が付きます。初年度10万円、2年目は110万円の10%で11万円…時間とともに増えるスピードが速まります。

鍵は利益を再投資して元本を大きくすることです。配当・利息を引き出さずに回し続けるとき、複利が働きます。

72の法則

元本が2倍になるまでの時間は、おおよそ72 ÷ 年利回り(%)です。

  • 年6%なら約12年、年8%なら約9年、年10%なら約7.2年。

利回りがわずかに高いだけでも、時間が長くなるほど差は指数関数的に広がります。

時間が最も強力な変数

複利で最大の差を生むのは、利回りよりも時間であることが多いものです。同じ金額・同じ利回りでも、10年早く始めれば結果は大きく変わります。「早く、長く」が複利の核心です。

複利を削るもの

複利は両刃です。次のものは複利を削ります。

  • 手数料:毎年差し引かれる信託報酬・取引コストは、損失として複利で積み上がります(低コストが重要な理由)。
  • 税金:実現の時期や口座の種類によって効果が減ります。
  • インフレ:名目リターンから物価を引いたものが実質の複利です。
  • 途中での引き出し:回していた元本を引き出すと、雪だるまが小さくなります。

どう活用するか

  1. 早く始めて長く続ける。 時間が最大の武器です。
  2. 再投資。 配当・利息を再び回しましょう。
  3. コストは低く。 手数料・税金は最も静かに複利を削ります。
  4. 変動に耐える分散。 途中で降りないよう、続けられるポートフォリオを保ちましょう。

併せて見たい指標

複利の「実質」効果を測るには、インフレ(物価)国債利回り(無リスク利回り)を併せて見るとよいでしょう。Global Market Dashboardで物価・金利の指標を確認し、期待リターンがインフレをどれだけ上回るかを測ってみてください。

本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘ではありません。