景気が良くなっているのか悪くなっているのかを、公式のGDPが出る前に測りたいなら、PMI(購買担当者景気指数)は最も早いシグナルの一つです。企業の購買担当者に「先月より良くなったか」を尋ねる調査なので、実体経済より一歩先に動きます。
PMIとISMとは
- PMI(Purchasing Managers' Index):製造業・サービス業の購買担当者調査を指数化したもの。S&P Globalなどが発表します。
- ISM:米供給管理協会(ISM)が出す米国版PMI(製造業・サービス業)。米国で最もよく見られる版です。
50という節目
PMI/ISMの要は50です。
- 50超:景気拡大(前月より改善)。
- 50未満:景気縮小(前月より悪化)。
- 50から離れるほど、拡大/縮小の勢いが強くなります。
トレンドも重要です。55から52へ下がれば、まだ拡大でも減速しています。
内訳を読む
ヘッドラインの数字だけでなく、内訳の方が早いシグナルになります。
- 新規受注(New Orders):将来の生産の先行。最も注目される項目です。
- 雇用(Employment):公式の雇用統計(非農業)より先に方向を示唆します。
- 価格(Prices Paid):インフレ圧力の先行シグナルです。
市場へのシグナル
- 株式:PMIの反発は、景気・業績の改善期待からリスク資産に追い風となることが多いです。
- 金利・FRB:価格項目が高ければインフレ・引き締め懸念、低ければ緩和期待と読まれます。
- ただし調査指標なので実データと食い違うこともあり、一つだけで断定するのは危険です。
どう活用するか
- 50を基準+トレンド。 拡大/縮小と方向(加速/減速)を併せて見ましょう。
- 新規受注・価格項目。 ヘッドラインより早いシグナルです。
- 他の指標とクロス。 雇用・小売・物価と組み合わせて全体像を合わせましょう。
併せて見たい指標
Global Market Dashboardの経済カレンダーでPMI・ISMの発表予定と結果を確認し、金利・物価の指標と併せて景気局面を測ってみてください。
本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘ではありません。